Q & A

合成皮革(ポリウレタン・塩化ビニール)のクリーニングって大丈夫ですか?
近年流行のフェイクレザー(合成皮革)はポリエステルやナイロンなどの基布の表面にポリウレタンフィルムをコーティングしたものです。衣類の全体に使用されているものから、装飾として衣類・ポッケト縁周りやブランドロゴマーク部分、ファスナーの取手部分など幅広く使用されています。
このポリウレタン素材は、空気中の湿気や紫外線、熱や汚れなどにより、時間の経過とともに劣化してしまいます。
空気中の水分により劣化しますので、新品のまま収納していても劣化を抑えることはできません。症状としてはベトつき、剥離、硬化、ひび割れという現象が起こります。
既にひび割れ、剥難なとが起きてしまっている状態のものだけではなく、見た目にはわからないようなものでもクリーニング中に剥難やひび割れ、また、最悪の場合は着用できないような状態になってしまうこともあります。当店でも細心の注意を払いクリーニングを行なっていますが商品特性上、劣化は避けられないので、お客様に上記の内容を説明し、事故が起きた場合の補償ができないことの御了解を頂いてからのクリーニングとなります。
ボンディング加工ってなんですか?
主に表側と裏側の布地を接着剤で張り合わせてある衣類のことを言います。軽量で防寒性に富むため特にコートなどに多く使用されています。
接着剤の成分にはポリウレタン樹脂が使用されているため、製品になった状態から劣化が始まり、着用中にすれたり曲がる部分にパブリング(所々空気が入り、みみず腫れのようになる)を起こしたりします。クリーニングをするとより進行してしまい、パブリングがあちこちに出たり、表面に黒ずみとなって表れてきたりします。また、ドライクリーニング溶剤や水などが糸目に沿って乾燥ムラを起こしやすい商品です。
当店でも細心の注意を払いクリーニングを行なっていますが商品特性上劣化は避けられないので、お客様に上記の内容を説明し、事故が起きた場合の補償ができないことの御了解を頂いてからのクリーニングとなります。
シワ加工・プリーツ加工はクリーニングしても消えませんか?
シワ加工・プリーツ加工は、生地に規則的または不規則的にシワ・プリーツをつける加工法です。加工の方法は、さまざまな方法があり、セルロース繊維は型をつけた後に樹脂加工をし、合成繊維は熱可塑性を利用した熱セットにより耐久性のあるシワ・ブリーツを作ることができます。ブリーツ加工は、特にスカートなどに多く使用されています。また、しわ加工は、プラウスやシャツ、最近ではジャケットやマフラーなどにも使用されています。しかし、いずれも永久的な加工ではないので、徐々にシワ、ブリーツが消失していきます。また、クリーニング店の設備では消失したシワ・プリーツを再加工することは出来ません。
当店でも細心の注意を払いクリーニングを行なっていますが永久的な加工ではないので、お客様に上記の内容を説明し、シワ・プリーツの消失事故が起きた場合の補償ができないことの御了解を頂いてからのクリーニングとなります。
プリントが貼ってある衣類ってクリーニングで剥がれませんか?
生地にプリントをした製品はトレーナーやTシャツ、ブルゾンなどをはじめとしてカジュアル商品に多いのですが、実はこれが要注意です。
プリントはアクリル系、顔料系、樹脂系などさまざまな材料が使用されていますが、接着剤で生地に張り付けているだけです。初洗いでプリントがポロポロに落ちてしまった例もあります。プリントの質だけでなく、紫外線等が原因で時間の経過とともにひび割れ・剥離をしてしまいます。当店でも細心の注意を払いクリーニングを行なっていますがプリントの特性上劣化は避けられないので、お客様に上記の内容を説明し、事故が起きた場合の補償ができないことの御了解を頂いてからのクリーニングとなります。
衣類についている飾り(装飾品)ってクリーニングで大丈夫ですか?
装飾品とは、主にボタンやレース、刺繍、ビーズ、スパンコール、ラインストーン、ベルトなどが挙げられます。他にも沢山の種類がありますが、特にラインストーンや装飾物が生地もしくはポタン、ファスナーなどにポンド(接着剤)で直接貼り付けてあるものは、洗い最中に剥がれ落ちてしまう可能性が非常に高いのです。当社では出来るだけクリーニングの衝撃を与えないように割れやすいポタンはカパーをして、他の装飾品はクッション性のある厚手のネットに入れ、静止乾燥を行っていますが、完全に防御できるわけではないので、お客様に上記の内容を説明し、事故が起きた場合の補償ができないことの御了解を頂いてからのクリーニングとなります。
大事な装飾品はクリーニングに出す前にはずしておくのが、一番良い方法かもしれません。
衣類についている洗濯表示はクリーニングと関係がありますか?
当社では、通常のクリーニングの場合衣類に縫い付けてある洗濯絵表示の洗いもしくは乾燥にしたがってクリーニングを行なっています。従って手作りで洗い表示が無い商品、洗濯絵表示を取ってしまった衣類、海外表示品は事故が起きた場合の補償ができないことの御了解をお客様に頂いてからのクリーニングとなります。
特に海外表示品に関しては、日本のJIS規格の品質表示との違いなどがあるため、それによるトラプルがございます。また、衣類自体に問題があったとしてもメーカー名や住所、電話番号の記載がないためお問合せが出来ません。お客様が御商品を御購入されるときは、必ず表示を見てメーカー名、住所もしくは電話番号の記載があるのもをご購入されることをお勧めします。
もしクリーニングでトラブルになったらどうなりますか?
お客様からお預かりした衣類は万全の注意を払いクリーニングを行なっていますが万がートラブルや事故が起きた場合は、全国クリーニング環境衛生同業組合連合会「クリーニング事故賠償基準」基づいて事故が弊社の過失による場合は、お客様に対して補償いたします。また、お客様の過失が事故の一因であるときなどは賠償額を全額補償できない場合があります。賠償額は、特約のあった場合を除き、『賠償基準』のページを参照してください。
綿製品はクリーニングで色落ちしますか?
綿製品は特にクリーニングごとに色落ちをしていきます。ご家庭でジーンズを洗濯してポケット縁や裾口また着用中にすれる部分などから色が薄くなる経験があると思います。クリーニング店であっても同様で綿の染色の特性上避けることが難しいことです。特に御購入されてからの初洗いが最も色が出やすいので予め御了解ください。
クリーニングに出したらしみは全部落ちますか?
当社では、通常のクリーニングでお受けした衣類に関しては洗いで落とせる限りとさせていただいております。なぜならしみ抜きは大変リスクが高く、技術と経験を必要とするからです。従ってきちんと技術を持った職人が別途のしみ抜き料金を頂いて、特殊しみ抜きコースでしみ抜きをさせていただいております。また、特にドライクリーニングの場合は溶剤(当社は石油系溶剤)で洗浄をするので水溶性のしみ・汚れは残ってしまいます。そのため着用時もしくは受け付け時には、見えない透明な飲料や食ペこぽしなどのシミがクリーニング後に白っぽく浮き出てくる場合がございます。
しみ抜きについては、詳しくは『こだわりのしみ抜き』のページをご覧ください。
雨に濡れた衣類はクリーニングしてもらえるのですか?
基本的にウールやレーヨンなどは水によって風合い変化やまたフェルト収縮などが起きてしまうので御家庭できちんと乾かした後に当社のおしゃれ加工コースで受付をしてください。
加工については『便利なオプションメニュー』のページをご確認ください。
衣類に嘔吐物・血液が付いてしまってもクリーニングしてもらえますか?
当社では嘔吐物や血液などが付着した衣類は通常のクリーニングではお受けしていません。これは感染や衛生面を考えたものです。万が一そのようなことがございましたら嘔吐物はそのままお持ちにならずタオルなどである程度拭き取ってから当社の特殊しみ抜きコースをご指定下さい。